若者の離職を防止するには?対策を徹底して行おう
近年、企業において若手社員の離職が大きな課題となっています。若手社員の離職は、企業にとって深刻なデメリットがあります。企業の健全な人材確保・育成、そして持続的な成長を実現するうえで、若手社員の離職防止に取り組むことは重要です。こちらの記事では、・若者の離職が深刻な問題・若手社員が離職する主な理由・若手社員の離職によるデメリット・新入社員研修による離職防止対策などの内容をご紹介いたします。
若手社員が離職する主な理由
若手社員が離職する主な理由は4つあります。
仕事内容とのミスマッチ
若手社員の離職理由の中で最も多いのが「仕事内容が自分に合わなかった」というものです。具体的には、以下のようなケースが考えられます。
- 採用時の説明と実際の仕事内容が異なる
- 自分の希望する業務内容と異なる
- 自分の能力を発揮できる業務内容ではない
若手社員が「自分にはこの仕事は合わない」と感じ続けていた場合、モチベーションの低下や成長実感の喪失につながるでしょう。離職を避けるためには、「仕事の意味付けを促進する」「成長実感を持たせる」といった対策を行うことが大切です。これらにより、たとえ希望する業務でなくとも、前向きに取り組めるでしょう。
人間関係の問題
職場の上司や同僚、顧客との人間関係にストレスを感じていることで、離職を検討する社員がいます。例えば、以下のようなケースが考えられるでしょう。
- 上司から適切な指導が受けられない
- 同僚との人間関係がうまくいかない
- 顧客対応の難しさにストレスを感じる
このような人間関係に起因する離職は、配置転換などの対策で回避できる可能性があります。一方で、ハラスメントが離職の原因になるケースも少なくありません。ハラスメントの防止は事業者の義務ですので、対策を講じていない企業は早急に取り組む必要があります。
労働条件や待遇面での不満
近年、働き方改革の影響もあり、若手社員のワークライフバランスを重視する意識が高まっています。賃金や福利厚生などが魅力的でないと感じた場合、転職を検討する可能性が高くなります。例えば以下のような不満があると、早期離職のリスクが高まるでしょう。
- 賃金水準が業界相場を下回っている
- 残業が多く、プライベートの時間が取れない
- 休暇が取りづらい環境
離職を避けるには、労働条件の見直しと適切な評価・報酬制度の構築が重要です。若手社員のニーズに合った働きやすい環境を整備することが、離職防止に繋がります。
キャリア形成への不安
若手社員にとって、自身のキャリアパスを描けないことは大きな不安材料です。これが深刻化すると、離職を検討する要因となります。企業としては、新入社員研修の際に次の取り組みを行うことが重要です。
- 経歴の異なる先輩社員の体験談を共有する
- 個別のキャリアカウンセリングを実施
- 階層別の研修カリキュラムを用意する
これらの取り組みにより、入社時から将来の見通しを持たせることができます。
若手社員の離職によるデメリット
コストの損失
企業は、組織の成長のために、人材の採用に多大な投資をしています。最近は採用代行のためのサービスも増えており、人材採用コストは上昇傾向にあります。
若手人材に早期離職されてしまうと、採用活動にかけたコストと採用担当者の工数が無駄になってしまいますので、対策は必須でしょう。
人材育成コストの損失
若手社員が早期に退職してしまうと、その人材を育成するのにかけたコストが無駄になってしまいます。入社直後の研修はもちろんのこと、実際の業務に就いてからも一定期間は先輩社員による指導が必要不可欠です。
早期退職者が増えれば、コストが無駄になるだけでなく、生産性低下の大きな要因にもなってしまいます。教育コストの損失を最小限に抑えるためにも、若手社員の定着が何より重要です。
残された社員の業務負担増加
若手社員の離職が進むと、退職者の業務をカバーするため、残された社員の業務負担が重くなります。例えば以下のようなデメリットが考えられるでしょう。
- 業務量の増加による生産性の低下
- 長時間労働が常態化し、ワークライフバランスが崩れる
- 過重労働によるストレスの増加
- ストレスからさらなる離職につながるおそれ
このように、若手社員の離職は企業にとって連鎖的な悪循環を生む危険性があります。
企業イメージの低下
高い離職率は企業イメージの低下に直結します。インターネット上で企業の離職率や評判が簡単に検索できる時代になったためです。人材が定着しづらい企業のイメージは否応なく低下します。企業イメージの低下は以下の2点で深刻な影響がありますので注意しましょう。
業績への影響
企業に対する社会の評価が下がることで、優秀な人材の確保が難しくなります。既存の優秀な人材の流出も懸念されます。結果として企業の業績が落ち込む可能性があるでしょう。
採用活動への影響
企業イメージの悪化は、採用活動にも悪影響を及ぼします。多くの求職者がマイナスのイメージを持つと、優秀な人材の確保が困難になります。
このように、離職防止の取り組みは企業イメージの維持・向上にもつながります。企業の持続的成長のためにも、離職防止は極めて重要な経営課題です。
新入社員研修による離職防止対策
企業理念・ビジョンの共有
新入社員研修では、企業の理念やビジョンを共有することが何より重要です。企業として掲げる価値観や目指す姿を新入社員に十分理解してもらうことで、一体感や帰属意識が生まれ、離職を防ぐ効果が期待できます。具体的には、以下のような取り組みが考えられるでしょう。
- 経営者自らが理念やビジョンを語る機会を設ける
- 理念浸透度を確認するアンケートを実施
- 理念に基づく行動指針を策定し、実践を促す
このように、企業の方向性を新入社員に繰り返し伝え、実際の行動につなげていくことが大切です。理念・ビジョンの共有は、離職防止に向けた新入社員研修の基盤となるでしょう。
職場環境への理解促進
職場の雰囲気や人間関係、業務の流れなどを実際に体験することで、職場環境を肌で感じられます。例えば、以下のような取り組みが挙げられるでしょう。
- 先輩社員による職場案内ツアー
- ロールプレイングで人間関係構築の実践
- 部署ごとの業務体験
このように、座学だけでなく実践的な体験を通じて職場環境に対する理解を深めることが重要です。環境に早く慣れ、安心して働けるようになれば、離職のリスクも下がるでしょう。
人間関係構築のサポート
新入社員が職場に馴染み、良好な人間関係を築けるよう、積極的にサポートすることが重要です。具体的には、以下の取り組みがあります。
社内イベントの開催
新入社員歓迎会や社内レクリエーションの実施、部署を超えた交流機会の設定
メンター制度の導入
ベテラン社員が新入社員をサポート、職場の雰囲気や人間関係のアドバイス
コミュニケーション研修の実施
コミュニケーション力向上のための研修、グループワークなどを通じた実践練習
このように、新入社員が職場に溶け込めるよう、様々な機会を設けることが肝心です。良好な人間関係は、定着率の向上に寄与します。
キャリアプランニングのガイダンス
新人にはキャリアプランニングのガイダンスを行うことは重要です。入社直後の早い段階で、自分のキャリアビジョンを明確に持つことができれば、離職のリスクを大きく下げられます。
具体的には以下の点を押さえたガイダンスを行います。
- どのような役職が用意されているか
- 昇進・昇格の要件は何か
- スキルアップの機会の紹介
- 外部研修、社内研修、資格支援制度
このようにキャリアパスを具体的に示し、スキルアップの機会を伝えることで、社員一人ひとりのキャリアデザインを促進できます。キャリアビジョンを持つことは、会社に対する貢献意欲の向上にもつながります。
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若手の離職は、企業にとって大きな損失です。企業が成長し続けるためにも、離職防止対策を徹底して行い、若手の定着率向上を目指しましょう。
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