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サンクイット社に冗談っぽくても辛辣な意見として「末期ガン」だと宣告されたAさんは、サンクイット社に課題解決の提案を求めました。
実際には、Aさんはサンクイット社に組織変革の支援をお願いしました。
第10回は、Aさんの考え方のポイントをまとめたいと思います。そのポイントは「勇気」でした。
第一のポイントは、Aさんが自分の考えに疑問を持ったことです。
「自分はこう思うけど、実際の話、社員はそう思っていないんじゃないか?」
たったこれだけのことですが、経営者という立場になるとなかなかこのような考え方に至りません。
自分は経営者だし、経験も知識も豊富で、視座も高く、視野も広いので、ちゃんとわかっていると思っています。
でも、それ自体に疑問を投げかけるのは勇気がいることですし、簡単ではありません。
自分が知らないことがレポートに書いてあったことに対して「そんなことはない!」ではなく「なるほどそうなのか」と捉えましたが、意外と素直に受け取れない経営者も多いのではないかと思います。
ゴルフのフォームやダンスをしても、自分はプロのようにうまくやれていると思っていても客観的にみるとそうではないことがありますが、それらを素直に認めるのは勇気がいることです。
会社組織の状態が悪いのに売上が激減していないということは、社員が頑張ってくれていると素直に感謝している点です。
社員が身も心も尽くして仕事をしてくれるので会社は成り立っているのは当たり前なのですが、上の立場になると忘れがちなことでもあります。
最大のポイントは、自分が作り上げてきた会社組織を変えるという決断をしたことです。経営者の多くは自信家で自分がやってきたこと築いてきたものに誇りがありますので、易々と変えるのは嫌なものです。変えるということは勇気がいることですし、挑戦する意欲が大切だということです。
ポイントをまとめてみると、経営者あるいはリーダーの最大で最高の武器は「勇気」だということがわかります。
尊敬される経営者あるいはリーダー、人がついていく経営者あるいはリーダーには何が備わっているのか?それは権力や情報力ではなく「勇気」だったのです。
株式会社サンクイットは心理的安全環境の構築をサポートしています。
ポジティブ心理学を用いた組織診断、ポジティブ心理学、ストレングス思考、U理論、アート思考、対話などをベースにした個人や組織の行動変容、心理的だけではなく身体的な心理的安全環境の構築についてもサポートしています。
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